■ javascript
小規模なプログラムを書くのに利用しやすい「javascript」で、DOMを使用して
XML文書にアクセスします。その前に簡単に「javascript」にふれてみることにします。
「javascript」のようなプログラミング言語を「スクリプト言語」と呼びます。
他にアプリケーションを使用したりする必要が無く、ブラウザだけで利用できます。以下をご覧下さい。
<html>
<body>
<script language="JavaScript">
document.write("test");
</script>
</body>
</html>
■ 表示結果
test
このように、「javacript」はscriptタグの中に記述します。
この例では、文字列を表示させていますが、行う処理により書く位置は変わります。
「javascript」はオブジェクト指向という考え方で作られており、
上の例ではscriptタグのなかに書かれた「document」がオブジェクトです。
オブジェクトとは、画面を構成する部品だと考えます。そして、その後に続く
「write」はメソッドと呼ばれ、命令文の事です。
つまり、 document.write("test");
は「documentオブジェクトにtestという文字を書き込め」と書かれていることがわかります。
オブジェクトは元となるもので、
メソッドはそのオブジェクトの実行機能です。
javascriptでDOMを使用する前に、この考え方を頭に入れておく必要があります。
■ DOMの使用手順
DOMを使用してXML文書を読み込んだりする為の手順は以下のようになります。
1 DOMでXML文書を扱うためのオブジェクトを作成
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2 XML文書を読み込む
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3 DOMを使用してツリーのノードにアクセス
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4 処理結果をwebブラウザで表示
では、実際の記述の仕方を説明します。
1 DOMでXML文書を扱うためのオブジェクトを作成
var XMLdoc = new ActiveXObject('microsoft.XMLDOM');
「XMLdoc」を変数として、
varで宣言します。変数の名前を変えたいときは
「XMLdoc」の部分を変更します。
右辺の「ActiveXObject('microsoft.XMLDOM');」
はオブジェクトの元になるものです。そして、前に書かれた
「new」で
オブジェクトを新たに生成、つまりオブジェクトの元である
「ActiveXObject('microsoft.XMLDOM');」と同じものが生成されます。
そしてそれら右辺が「XMLdoc」に代入され、
この変数名を使って、XML文書の読み込みやDOMを使用しての
ツリーの各ノードへのアクセスなどを行う事ができるようになります。
ややこしいですが、ここはこう書かなければならないものと思っておくと良いでしょう。
2 XML文書を読み込む
XMLdoc.load('XMLファイル名');
オブジェクト「XMLdoc」のメソッドを使用します。
「load」はファイルを読み込む為のメソッドで、
読み込ませるファイル名を指定します。
3 DOMを使用してツリーのノードにアクセス
XMLdoc.documentElement.nodeName;
「documentElement」はXML文書のルートノードを示し、
「nodeName」は
ノード名を返します。但し、ノードのタイプによって返す内容は違います。
これらにより、ツリーのルートノード名(XML文書のルートノード名)を取得します。
ツリーを操作する為のメソッドはいくつか用意されています。
次回、これらを利用した簡単なサンプルで、ノードへアクセスしてみます。
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