XMLとはeXtensible Markup Language
の略で、マークアップ言語と呼ばれるもののひとつです。
マークアップ言語でよく知られているものといえば、HTML(Hyper text markup language)があります。
HTMLでは、テキストファイルに書かれた文字に、タグという「<」と「>」の間に書式やリンク情報などのいろいろな設定を
行ったりするための文字を記述したものを埋め込んで、意味づけを行うことができます。
では、XMLとはどう言ったものなのでしょうか。下記にXMLの特徴をあげてみましょう。
■ テキストファイルに記述する
XMLはテキスト形式のファイルに記述します。
テキストファイルは保存情報が文字だけなので、その他のデータファイルなどと違い、
OSの種類を選ばず簡単に扱えるという利点があります。
ファイルの種類を大きく分けるとバイナリファイルとテキストファイルがあります。
メモ帳で保存したときに作成されるファイルがテキストファイルで、テキストファイルは
メモ帳以外のテキストエディタというアプリケーションで開いても読むことができます。
一方、メモ帳では表示できない制御コードと呼ばれるデータが含まれており、
実行可能形式のファイルや音声、動画、画像ファイルなどのテキストファイル以外のファイルを
全てバイナリファイルと呼びます。
■ タグの定義を自由にすることができる
HTMLではタグの定義は決められており、タグの意味や使用法を覚える必要がありましたが、
XMLではタグの定義は扱いやすいよう自由に設定することができます。
■ データ構造を表現することができる
XML文書では、HTMLのように書式やレイアウトを設定するタグはなく、
データとデータに関する情報を定義したタグを使用します。
XMLで記述すると、データの意味・構造が非常にわかりやすくなります。
■ 世界標準である
XMLの記述ルールなどの仕様は、W3Cという
団体によって、誰もが同じ使い方ができるように決められて公開されています。
この仕様は、話し合いにより全ての疑問や反対意見などに答えて十分に検討され、最終的に内外の支持が十分に
得られたと判断されてから「勧告」に至ります。
現在でもこの話し合いは続けられ、XMLに関する仕様が標準化されています。
XMLを深く理解するためにも、XMLの仕様書を一度は読んでおくことをお勧めします。
W3C : World Wide Web Consortium
W3CはWWW技術に関連する取り決めや標準化のために、関わりの深い大学や個人・企業や研究所など
によって、1994年10月に発足しました。
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