伸び縮みマークアップ言語 XML
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■ テキストの抽出

■ xsl:value-of要素

xsl:value-of」要素はselect属性で指定したノードの値を 結果ツリーに出力します。 select属性にはXPath式を記述します。

では、例題を取り上げてみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample02.xml」、 XSLTスタイルシートを「test02.xsl」 として保存します。「sample02.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test02.xsl」と指定して下さい。

■ sample02.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test02.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名 フリガナ="レイダイタロウ">例題太郎</氏名>
 <住所>東京都</住所>
 <電話>000-0000-0000</電話>
 <メール>reidai@ykr414.com</メール>
</会員データ>

■ test02.xsl

<?xml version="1.0" encoding="SHIFT_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
 <xsl:template match="会員データ">
  <html>
   <body>
    <xsl:apply-templates select="住所"/>
   </body>
  </html>

 </xsl:template>
 <xsl:template match="住所">
  <b>□住所 : </b><xsl:value-of select="."/>
 </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

この例では、XML文書の「会員データ」要素の下にある「住所」要素だけをブラウザに表示する テンプレートを記述しています。 会員データテンプレートで「<html>~」タグを生成し、 「xsl:apply-templates」のselect属性の値に 「住所」を記述して住所要素だけを表示するよう指定します。 「住所テンプレート」の「xsl:value-of」要素では select属性に「.」を記述して カレントノードを指定します。

カレントノード
match属性、select属性に記述するXpath式の「.」はカレントノードといい、現在処理をしているノードを指します。

これらを記述してsample02.xmlファイルを開くと、(上記の2つのファイルは同じフォルダに入れて下さい。) 下記のような実行結果になります。
なお、テンプレートが全くない状態でXML文書をブラウザで表示すると、全てのテキストノードが連なって表示されるので ご注意下さい。

□住所 : 東京都

■ ノードのコピー

■ xsl:copy-of要素

xsl:copy-of」要素はselect属性で指定した ノード以下の要素を全てコピーし、結果ツリーに出力します。 この要素にselect属性は必須であり、XPath式を記述します。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample03.xml」、 XSLTスタイルシートを「test03.xsl」 として保存します。「sample03.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test03.xsl」と指定して下さい。

■ sample03.xml

<?xml version="1.0" encoding="SHIFT_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test03.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名>名前太郎</氏名>
 <ID>0000503</ID>
 <住所>東京都</住所>
</会員データ>

■ test03.xsl

<?xml version="1.0" encoding="SHIFT_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
 <xsl:template match="会員データ">
  <pre><xsl:copy-of select="."/></pre>
 </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

会員データ要素以下の要素を全てコピーして、出力します。 macth属性に「会員データ」を記述し、 「xsl:copy-of」要素のselect属性に 「.」を記述してカレントノードを指定します。 これで、「会員データ」以下のノードを全てそのままコピーするよう設定しました。

これらを記述してsample03.xmlファイルを開くと、(上記の2つのファイルは同じフォルダに入れて下さい。) 下記のような実行結果になります。

<会員データ>
<氏名>名前太郎
<ID>0000503
<住所>東京都

Internet Explorer 6での表示について
上記ではタグを含めた全ての要素を表示するはずなのですが、IE6では終了タグが表示されません。 他にもXMLの文法通り機能が動作しない事があります。

■ テキストの生成

■ xsl:text要素

xsl:text」要素はテキストノードを生成する機能があり、特殊文字を表示したりするときなどに使用します。 「disable-output-escaping」属性には 「yes」か「no」を指定でき、 属性を省略した場合は「no」が指定されたものと みなします。属性の値に「yes」を指定した場合、 要素の内容に「&#60;」を記述すると 「<」と出力し、「no」を指定すると、 「&#60;」のまま出力します。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample04.xml」、 XSLTスタイルシートを「test04.xsl」 として保存します。「sample04.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test04.xsl」と指定して下さい。

■ sample04.xml

<?xml vesion="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet version="1.0" href="test04.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名>例題三郎</氏名>
 <ID>00005</ID>
 <住所>名古屋</住所>
</会員データ>

■ test04.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="会員データ">
 <xsl:apply-templates select="住所"/>
</xsl:template>
<xsl:template match="住所">
 <xsl:text>
 ■yesを設定した場合
 </xsl:text>
 <xsl:text disable-output-escaping="yes">&#60;</xsl:text>
   <xsl:value-of select="."/>
 <xsl:text disable-output-escaping="yes">&#62;</xsl:text>
 <xsl:text>
 ■noを設定した場合
 </xsl:text>
 <xsl:text disable-output-escaping="no">&#60;</xsl:text>
   <xsl:value-of select="."/>
 <xsl:text disable-output-escaping="no">&#62;</xsl:text>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

この実行結果はブラウザからは確認することができませんので、
コマンドプロンプトを使用して確認します。

上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 コマンドプロンプトを開きます。開いたら 「msxsl sample04.xml test04.xsl -o xml04.txt」 とコマンドラインに入力し実行します。すると、「xml04.txt」が生成されるので開いてください。 下記のような実行結果になります。

 ■yesを設定した場合
<名古屋>
 ■noを設定した場合
&#60;名古屋&#62;

msxsl.exeのインストール
MSXSLはコマンドプロンプトからXML文書、XSLTスタイルシート、そして出力ファイル名を指定して実行する事で、 結果を保存する事が可能です。msxsl.exeはMicrosoft社のダウンロードセンターから無償で ダウンロードできます。URLが変更される場合もありますので、ダウンロードセンターの、 ダウンロードの検索で、キーワードのフォームに「msxsl.exe」と入力して検索してください。
http://www.microsoft.com/japan


■ コメントの生成

■ xsl:comment要素

xsl:comment」要素はコメントを生成します。コメントは要素の内容に記述します。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample05.xml」、 XSLTスタイルシートを「test05.xsl」 として保存します。「sample05.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test05.xsl」と指定して下さい。

■ sample05.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test05.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名>名前五郎</氏名>
 <ID>00003249</ID>
 <住所>青森県</住所>
</会員データ>

■ test05.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="会員データ">
 <xsl:apply-templates select="住所"/>
</xsl:template>
<xsl:template match="住所">
 住所 : <xsl:value-of select="."/>
 <xsl:comment>会員データの住所</xsl:comment>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

この実行結果はブラウザからは確認することができませんので、
コマンドプロンプトを使用して確認します。

上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 コマンドプロンプトを開きます。開いたら 「msxsl sample05.xml test05.xsl -o xml05.txt」 とコマンドラインに入力し実行します。すると、「xml05.txt」が生成されるので開いてください。 下記のような実行結果になります。

住所 : 青森県<!--会員データの住所-->

■ 要素の生成

■ xsl:element要素

xsl:element」要素はname属性 で指定した名前を持った要素を結果ツリーに出力します。 「xsl:element」タグの間にテンプレートを記述します。 要素は直接記述できるので、通常は使用することはありませんが、 自動的に生成する場合などに便利です。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample06.xml」、 XSLTスタイルシートを「test06.xsl」 として保存します。「sample06.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test06.xsl」と指定して下さい。

■ sample06.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test06.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名>例題四郎</氏名>
 <ID>95739</ID>
 <住所>滋賀県</住所>
</会員データ>

■ test06.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="会員データ">
 <html>
  <body>
   <xsl:apply-templates select="住所"/>
  </body>
 </html>
</xsl:template>
<xsl:template match="住所">
 <xsl:element name="h1">
 住所 <xsl:value-of select="."/>
 </xsl:element>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

記述し終えたら上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 sample06.xmlを開くと 下記のような実行結果になります。

住所 滋賀県


■ 属性の生成

■ xsl:attribute要素

xsl:attribute」要素はname属性に記述した名前を持った属性を結果ツリーに出力します。 テンプレートは「xsl:attribute」タグの間に記述します。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample07.xml」、 XSLTスタイルシートを「test07.xsl」 として保存します。「sample07.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test07.xsl」と指定して下さい。

■ sample07.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test07.xsl" type="text/xsl"?>
<URL>
 <リンク名>カスケーディングスタイルシート</リンク名>
 <アドレス>http://ykr414.com/css/</アドレス>
</URL>

■ test07.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="URL">
 <html>
  <body>
   <a>
    <xsl:attribute name="href">
     <xsl:value+of select="アドレス"/>
    </xsl:attribute>
    <xsl:value-of select="リンク名"/>
   </a>
  </body>
 </html>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

test07.xslファイルでは、<a>タグにhref属性を生成しています。
記述し終えたら上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 sample07.xmlを開くと 下記のような実行結果になります。

カスケーディングスタイルシート


■ 属性値の生成

■ 属性値テンプレート

属性値を出力したい場所に、XPath式を「{」と 「}」で囲んで記述します。 これを属性値テンプレートと呼びます。

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample08.xml」、 XSLTスタイルシートを「test08.xsl」 として保存します。「sample08.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test08.xsl」と指定して下さい。

■ sample08.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test08.xsl" type="text/xsl"?>
<URL>
 <リンク名>カスケーディングスタイルシート</リンク名>
 <アドレス>http://ykr414.com/css/</アドレス>
</URL>

■ test08.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="URL">
 <html>
  <body>
   <a href="{アドレス}">
    <xsl:value-of select="リンク名"/>
   </a>
  </body>
 </html>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

test07.xslファイルでは、<a>タグのhref属性 に「アドレス」要素が出力されるように属性値テンプレートを使用して、 「{アドレス}」と記述します。
記述し終えたら上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 sample08.xmlを開くと 下記のような実行結果になります。

カスケーディングスタイルシート

属性値テンプレート
属性値テンプレートを利用して属性値を出力する方法は、xsl:attributeに比べると、出力後のタグをイメージ しやすくなります。

■ 出力方法の指定

■ xsl:output要素

xsl:output」要素は出力形式文字コードを指定することができます。 下記のようにmethod属性に、テキスト形式 (text)やHTML形式(html) XML形式(xml)などの 出力形式を指定します。Internet Explorer 6ではこの要素を指定しても ブラウザが自動的に表示を変更する事があります。

<xsl:output method="text" encoding="Shift_JIS"/>

では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample09.xml」、 XSLTスタイルシートを「test09.xsl」 として保存します。「sample09.xml」ファイルに記述する xml-stylesheet処理命令href属性に 「test09.xsl」と指定して下さい。

■ sample09.xml

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet href="test09.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
 <氏名>名前五郎</氏名>
 <住所>岐阜県</住所>
 <メール>gorou@ykr414.com</メール>
</会員データ>

■ test09.xsl

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:output method="text" encoding="Shift_JIS"/>
<xsl:template match="会員データ">
 <xsl apply-templates select="メール"/>
</xsl:template>
<xsl:template match="メール">
 メールアドレスは <b><xsl:value-of select="."/>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>

xsl:output」要素のmethod属性に 「text」、encoding属性に「Shift_JIS」を指定します。 この実行結果はブラウザからは確認することができませんので、 コマンドプロンプトを使用して確認します。

上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、 コマンドプロンプトを開きます。開いたら 「msxsl sample09.xml test09.xsl -o xml09.txt」 とコマンドラインに入力し実行します。すると、「xml09.txt」が生成されるので開いてください。 下記のようにシフトJIS、テキスト形式で出力されます。

 メールアドレスは gorou@ykr414.com


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XMLとは
XML文書作成の大まかな流れ
XML文書の記述
XML文書ブラウザでの表示
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XSLTの構造
XML文書の宣言
文字コードの設定
タグ付けのルール
要素名・属性の指定について
階層構造
実体参照・文字参照について
その他・コメントや処理
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名前空間の指定
情報をデータ化する
階層構造の作成
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会員情報の記述ルールを定義したDTD..
個々のXML文書を作成する
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テンプレートルール
XSLTスタイルシートを記述する 【ノード】
構造を変換する仕組み
テンプレートルールの定義
テンプレートの動作確認
XPathの仕組み  【XPathの関数】
XPathの表記方法
テキストの抽出  xsl:value-of
ノードのコピー  xsl:copy-of
テキストの生成  xsl:text
コメントの生成  xsl:comment
要素の生成  xsl:element
属性の生成  xsl:attribute
属性値の生成  【属性値テンプレート】
出力方法の指定  xsl:output
変数1  xsl:variable
変数2  xsl:param
変数3  xsl:with-param
繰り返し処理  xsl:for-each
再帰処理  xsl:if test
データの並べ替え  xsl:sort
データに番号をつけて出力  xsl:number
条件式に一致時のみ変換処理を実施 xsl:if
複数条件を設定して処理 xsl:choose
XSLTに別のXSLT.. xsl:import xsl:include
XSLT関数について
データを1件表示
データを決められた件数だけ表示
テキストと要素混在時のテキスト抽出法
データを全て表示する
表示するデータを並べ替える
条件式を設定して表示を変える
データを表にして表示する
複数件のデータを1つの表にして表示
リンクを加える  xsl:element xsl:attribute
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ノードにアクセスする 3
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DOMとjavascriptで検索機能を作成する 2
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