■ xsl:text要素
「xsl:text」要素はテキストノードを生成する機能があり、特殊文字を表示したりするときなどに使用します。
「disable-output-escaping」属性には
「yes」か「no」を指定でき、
属性を省略した場合は「no」が指定されたものと
みなします。属性の値に「yes」を指定した場合、
要素の内容に「<」を記述すると
「<」と出力し、「no」を指定すると、
「<」のまま出力します。
では例題を取り上げて実際に動作を確認してみましょう。
以下の2つのファイルをご覧下さい。XML文書を「sample04.xml」、
XSLTスタイルシートを「test04.xsl」
として保存します。「sample04.xml」ファイルに記述する
xml-stylesheet処理命令のhref属性に
「test04.xsl」と指定して下さい。
■ sample04.xml
<?xml vesion="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<?xml-stylesheet version="1.0" href="test04.xsl" type="text/xsl"?>
<会員データ>
<氏名>例題三郎</氏名>
<ID>00005</ID>
<住所>名古屋</住所>
</会員データ>
■ test04.xsl
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:template match="会員データ">
<xsl:apply-templates select="住所"/>
</xsl:template>
<xsl:template match="住所">
<xsl:text>
■yesを設定した場合
</xsl:text>
<xsl:text disable-output-escaping="yes"><</xsl:text>
<xsl:value-of select="."/>
<xsl:text disable-output-escaping="yes">></xsl:text>
<xsl:text>
■noを設定した場合
</xsl:text>
<xsl:text disable-output-escaping="no"><</xsl:text>
<xsl:value-of select="."/>
<xsl:text disable-output-escaping="no">></xsl:text>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>
この実行結果はブラウザからは確認することができませんので、
コマンドプロンプトを使用して確認します。
上記2つのファイルを同じフォルダにいれ、
コマンドプロンプトを開きます。開いたら
「msxsl sample04.xml test04.xsl -o xml04.txt」
とコマンドラインに入力し実行します。すると、「xml04.txt」が生成されるので開いてください。
下記のような実行結果になります。
■yesを設定した場合
<名古屋>
■noを設定した場合
<名古屋>
msxsl.exeのインストール
MSXSLはコマンドプロンプトからXML文書、XSLTスタイルシート、そして出力ファイル名を指定して実行する事で、
結果を保存する事が可能です。msxsl.exeはMicrosoft社のダウンロードセンターから無償で
ダウンロードできます。URLが変更される場合もありますので、ダウンロードセンターの、
ダウンロードの検索で、キーワードのフォームに「msxsl.exe」と入力して検索してください。
http://www.microsoft.com/japan
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