XCOPYを使用したバックアップの一例として、「sample」ディレクトリの中に「sample2」ディレクトリを作成し、
「sample」ディレクトリの中にある「sample1」以下のディレクトリの構造をそのままコピー(バックアップ)します。
その後「sample1」の中身を変更し、再度「sample2」にコピー(バックアップ)してみます。
「sample」ディレクトリの中にある、「sample1」ディレクトリです。
「sample1」ディレクトリの中身は・・
※treeはディレクトリツリーを表示するコマンド。
/f 指定で含まれるファイルも表示します。
このディレクトリ構造を「sample2」ディレクトリに丸ごとコピーします。
「sample1」の下層にある「f」ディレクトリは空ですが、それも全てコピーします。
(オプション「/e」を指定。「/e」を指定する事で、空ディレクトリのコピーも可能になります。)
「sample」ディレクトリの中に「sample1」と同じ構造を持つ「sample2」を生成
「sample2」ディレクトリの中身を確認(sample1と同じ構造です)
コピー元である、「sample1」の中身を適当に変更してみる。
【加えた変更】
- 「b.txt」の中身を変更
- 「g.exe」を作成
- 空ディレクトリ「h」を作成
以下、変更した「sample1」のディレクトリ構造です。
変更を加えた「sample1」のディレクトリの中身を「sample2」に再度コピーします。
ここでコピーするのは変更を加えたファイルのみです。
(そうする事で、余分な処理を行わずに済みます)
【オプションの意味】
- /e ディレクトリが空でもコピー。/sを同時に指定した事になります。
- /y コピー先の既存ファイルを上書きする際、確認メッセージを表示しません。
- /m アーカイブ属性のファイルのみをコピー。コピー後、アーカイブ属性は解除します。
「sample2」ディレクトリの中身を確認します。
結果「sample1」で変更された「b.txt」、「g.exe」、「h」ディレクトリがコピーされました。
このように、「xcopy コピー元 コピー先 /e /y /m」と指定する事で、
更新されたファイルのみをコピー対象とする事が出来ます。
ここで行ったのは基本的な例ですが、その他のオプションを組み合わせる事により、
更に複雑な処理を行わせる事も可能です。
なお、その他のオプションやXCOPYの基本的な説明・書式については、
「コマンドプロンプトを使ってみよう! XCOPY」の項をご参照下さい。
1:バックアップツール・仕組みの一例
2:バックアップツール・基本機能
3:バックアップにも使えるコマンド XCOPY
4:XCOPYによるバックアップの例
バックアップツールの機能の詳細な内容やイメージ図、及び
バックアップ&リカバリの効率化・高速化、バックアップツールを選ぶポイントなどについての詳しい記事は、
キーマンズネット
の バックアップカテゴリ内の
「
バックアップ最新事情&リストア・リカバリ機能
」で読む事ができます。
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